Keishi Tanaka

『BREATH』 -

 2019年5月8日に『BREATH』という名前の新しいアルバムをリリースします。CDとレコードと配信、全てを使って。

 新しいビジュアルやジャケットが公開になり、先行シングルとして、タイトル曲「Breath」のストリーミング配信が3月13日からスタート。さらにミュージックビデオも公開になります。小さな歯車をひとつずつ揃え、丁寧に並べていき、やっとエンジンが動くところまできたという感じ。あとはボディに磨きをかけつつ、仕上げの細かい部品を、、、なんかプラモデル作ってるみたいに言ってるけど、まあいいか。とにかく最高の形でみんなのところに届けますので。

 昨年、事務所を移籍したので、リリース元となるレーベルもゼロから自由に考えることにしました。何のしがらみもなく、今の時代だからこそメジャーもインディーも関係なく、色んな人に会って、色んな話をしましたが、今回のタイミングで色んなことがしっくりくることはありませんでした。なので、これからも色んな人と話をしていきたいと思っています。今まで通り、手を上げてくれる人には会いに行くし、僕からも声をかけるつもりです。

 作った楽曲は、イメージしていた時期に出すべきだと思っています。なので、難しいことは一回忘れて、今回は自分でリリースすることにしました。昨年リリースしたシングル「This Feelin' Only Knows」もそうですが、時代的に面白いかなと思えたのと、レーベルのどの部分が自分にとって必要なのかを知る良いきっかけにもなる気がしたので。
 自主レーベルを立ち上げるというわけではなく、レーベルという概念を一度取っ払うというか。ミュージシャンが音楽を作って、作品を作って、それを売る、ただそれだけのこと。とてもシンプルです。もちろん事務所の理解とサポートあってのことですが、今作でそれをやることで、もしかしたらKeishi Tanakaに合ったレーベルがわかるかもしれないし、逆に、今回のやり方が一番しっくりくる可能性もあります。

 これを読んでる人の多くは、「どうでも良いよ、そんなこと」と思うかもしれないけど、同じように僕自身もある意味どうでもよくて、僕は良い音楽と良いライブを作り続けるしかできないわけで。でも逆にいうと、ミュージシャンはそれを諦めなければ、何の問題もないわけで。そんなことを証明するアルバムになると良いなと思っています。要は、誰かと契約するために音楽作ってるわけではないってこと。今まで通り、愛をもって音楽を続けていくなかで、自分にとって重要な人と出会えたら嬉しいなと思っています。

 ずっとワクワクしています。東京で音楽を始めた18歳の頃から。もっと言えば、遊びでバンドを組んだ15歳の頃からずっと。音楽でそれを継続できていることは本当に奇跡のようなことで、感謝すべき人もたくさんいて(あなたもそのひとりです!)、5月にまた新しい形でそれを生み出そうとしています。それまでの間、先行配信された「Breath」を聴いて、ミュージックビデオを観て、先に発売になるベストアルバムを聴いて、4月にある東名阪ワンマンツアーに遊びに来てください。待ってます!

ベストアルバム、そのツアーをやって、ニューアルバムへ -

 前回のブログ更新が2018年10月1日。4ヶ月が一瞬で過ぎた。本当に困ってしまうね。

 4ヶ月の間に、タイでの弾き語りツアーがあり、北海道での弾き語りツアーがあり、師走の慌ただしい時期があり、年始のゆっくりタイムが一瞬あって、the band apartとの最高なツアーが終わった。他のライブもたくさんあったし、ライブ以外の仕事もちょいちょいあって、その間を縫うような感じでレコーディングをしていました。

 そして、そのレコーディングが終わった。

 久々のアルバムが5月に出ます。アルバムタイトルは『BREATH』で、最近ライブでやり始めた新曲「Breath」と同じ名前。僕の作ってきた作品の中では、前にやっていたRiddim Saunter時代も含め、曲名をアルバムのタイトルにするのは初めてのことだ(アルバムタイトルをインタールードにしたことはあるけどね)。理由を考えたけど、そうしたい曲が出来たというほかに説明する術がない。
 これから5月の発売日に向けてさらに準備を進めていきます。その全てが楽しみでしかない。発表できることからしていこうと思うんだけど、その都度、その意味をここで語っていければ良いかなと。タイトルにも表れてるけど、僕の呼吸がちゃんと伝わるように、丁寧にこの作品をみんなの手元に届けて、熱くツアーファイナルまで走り抜けたい。いつもと変わらないことだけど、今回も一緒になって楽しんで、声をあげてほしいなと思ってます。

 新しいアルバム発売に向けての大きな動きとして、ベスト盤を出すことにしました。これまでにリリースした3枚のアルバムからの[DISC1]と、アルバム未収録のレア音源を集めた[DISC2]の2枚組。なんと33曲入り。わかりやすくベスト盤とは呼ぶけど、ベスト33とかそういうことではなく、そもそもそんなランキングは今のところ存在しないので、これまでの活動を音源で切り取った感覚というか、景色の見える音楽を再編集した感覚というか。そんな感じの作品を、このタイミングで作っておきたかったということです。
 そして、リリースだけするのは性に合わない。ということで、『CLIPS』と名付けたそのベストアルバムを持って、東名阪のワンマンツアーを開催します。いつものメンバーに加え、ツアー初参加のメンバーもいます。4/26東京キネマ倶楽部、4/28名古屋CLUB UPSET、4/29大阪Shangri-La、各地ホームとも呼べるライブハウスでお待ちしてます。ベスト盤のツアーだからなのか、初めての人にもたくさん来てほしいなと、今回はより強く思っています。これを読んでくれてるみんなは、初めての人や久々の人に声かけて連れて来てね。そんな気分。

 ツアーの詳細はスケジュールのページでご確認ください。
 http://keishitanaka.com/schedule/

 そんな気分なのは、ベスト盤のツアーだからだけじゃないですね。the band apartとの最高なツアー[SMOOTH LIKE NEW KICKS]が終わって、ちょっと感情が高ぶったままになっているのです。音楽をやってて良かったとか、もっと音楽でやれることあるなとか、とにかく色んな意味を持ったツアーになりました。the band apartと、音源をリリースしてくれたFLAKE RECORDSに感謝しつつ、観てくれたみんなにもまた会う約束しつつ、また先を目指していきます。

 ベストアルバム、そのツアーが終わったら、いよいよ新しいアルバムが出て、またそのツアーに出ます。2019年もまだ止まらずに。

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移籍で一言 -

 NEWSでお知らせした通り、Niw! RecordsからHIP LAND MUSICに、所属事務所が変わりました。

 俗にいう、移籍。

 所属事務所が変わるとか、裏側のことではあるので、発表することなのか、したとしても一言お知らせできればそれで良いのか、正直なところ、あまり正解がわからないまま今に至ってます。マネージメント事務所とレコード会社の違いとか、説明すべきことはいろいろあるっちゃあるし、ないっちゃない、そんな気分で迷いながらこの文章を書き進めています。笑
 とにかく、Niw! Recordsとのマネージメント契約を終了し、新たにHIP LAND MUSICにお世話になることが決まったということです。

 正確には、少し前から新しいチームで動き出してはいたのですが、それまでに入っていたライブや制作仕事など、全て終えてから発表するのが良いのかなと勝手に判断し、先日のCM書き下ろし案件が公開になったところでお知らせすることにしました。
 結果、10月になったこのタイミングでお知らせできて、なんだか今日の台風一過のような清々しい気持ちです。

 理由はここで長々と書いても仕方ないので、ひとつだけ。要は「安全圏から飛び出す」ということです。ずっと同じ環境にいると、心地良いし、楽をできることも増えてきます。それは重ねてきたことの成果なんで、決して悪いことではないけど、知らないことを知った時の喜びはどんどん減っていきます。だから、新しい場所に自らを持っていって、また新しい作品を生み出そうと決めたのです。ちょっと不器用なやり方ではあるけど、僕にとってはとても大切な感覚なのです。全ては続けるために。
 これを読んでくれてるみなさんは、安心してこれからもついてきてください。そして一緒にKeishi Tanakaを楽しんでもらえればと思います。

 最後に、タカヒロさん、大塚さん、キナコちゃんをはじめとする現役ディスクユニオンのみなさんと、寺島、シュンキチ、マユミさん、先に辞めているNiw! Recordsの担当だったみんなも含め、本当にお世話になりました。言うまでもなく、Niw! Recordsあっての僕ですので、感謝は死ぬまで持ってようと決めています。これからも色々と絡んでいくことが目に見えているので、特にお別れとかではないのですが、ひとまずの区切りとして、、、今までありがとうございました!!

独特三昧 -

 制作期間に突入している。

 春は配信とレコードという形態で2作品、それに伴うそれぞれのツアーがあった。他にも、Negiccoへの楽曲提供やCM音楽の制作、あとはSawagiの新曲に歌を乗せるなんていうのもあって、割と忙しく過ごした。なので、夏になったら本格的に次の作品に向かおうと考えていた。

 そして、その夏は終わった。暑い日はまだあるけど、さすがにもう秋という方がしっくりくる。根室の親戚から秋刀魚も届いたことだし。つまり、夏の間に新作は完成しなかった。それでもゆっくりと進行はしていて、ライブを続けながら曲を作り、歌詞を書いている毎日。僕はすこぶる元気です。

 高松と神戸だけだったけど、楽しみにしていたプレイシングスツアーが終わった。日高さん、忍さん、田上さん、Niwタカヒロさん、おつかれさまでした。昨年は僕はお休みしたんで、2年ぶり。こういう言い方でしか表現できないんだけど、独特な会場で、独特なメンバーと、独特な時間を過ごした。独特というのはスペシャルということね。ボーカリストには必要な要素で、あのメンバーだとどうしてもひとり後輩風が吹いちゃう僕としては、こういうツアーは今だに勉強になる。ただ、その勉強になった部分を全て取り入れる必要がないのもボーカリストに必要な感覚だと思っている。

 そんな独特三昧の日々から東京に戻り、今日は今週で唯一制作作業ができる日なんだけど、外は台風のせいで風がすごいし、直撃している街が心配で、なんだか集中力がない。被害が大きくならないことを願うばかり。風が強いということはそれだけ通過するスピードも速いということらしいんで、その時間だけは行動をやめて、どうか通り過ぎるのを待ってほしい。

 こうしてブログを書いていると、頭が動きだすのか、歌詞を考えるモードになる時がある。今日はどうだろう。今のところその知らせはない。もしも気分が乗らないならば、別なことをするしかない。無理やりやってもいい曲はできないから。そんな時はライブモードに頭を切り替える。明後日からは荒井岳史さんとの北海道ツアー、さらに地元大樹町でのワンマンライブもある。ワンマンライブといっても、これは数年前に大樹町で動き始めた小さなフェス『宇宙の森フェス』を止めてほしくないと願う、いうなればお節介ワンマンなんだけど、その辺の話はまた改めてできたらなと思う。

 制作とライブ、違う作業ではあるけどもちろん繋がっていて、どちらも同じように愛を持って全力でやってます。雑記ではあるけど、なんだか熱い想いが妙に体の中をうごめいているのは、これも台風の影響なのかな。

キックオフまでの時間 -

 サッカーW杯の日本対セネガル戦が始まるのを待っている。あと30分でキックオフという時間。セネガルの強さを解説する番組にも飽きた。かといって、この時間を使って音楽制作をしようとも思えず、ちょっと思いつくままにこのブログを書き始めたところだ。ちなみに僕は完全なにわかファンである。

 僕にとってのサッカー観戦は、最高のリフレッシュのようなものだ。もちろん日本を応援しているし、一喜一憂声を出してテレビに釘付けになるが、他のことを考えない90分が好きなのだ。同じようなことで言えば、疲れた時に僕は映画館に行くことが多い。ツアーから帰ってきた次の日など、映画館に行って、美味しいものを食べて、マッサージに行けば、心も体もとても良い状態になる。特に心かな。
 先日も『万引き家族』を観て、ミッドタウン日比谷の『一角』でランチをした。それだけでとても良い気分転換になる。映画館はそれだけに集中できる120分。他に何もできない状態に自分を置くことに意味がある。それが面白い映画だったなら、終わったあとには爽快感すら味わえる。ハッピーエンドだろうが、悲しい終わり方だろうが、その映画を観て意味があれば良い。『万引き家族』も評判通りとても素晴らしい映画だった。そして、初めて行った『一角』のランチも、最高に美味しくて大満足だった。食事で誰かを幸せにできる人を尊敬している。
 人の気持ちを動かす作品。人の気持ちを動かす食事。人の気持ちを動かすプレー。それができる人を僕は好きになる。家で食事を作っているお母さんや、こだわりの家具を売っているお父さんも好きだ。なんでも良い。人の気持ちを動かそうと努力している人が好きなのだ。そんな人たちに憧れている。

 自分もそんな人間になりたいし、ならなきゃね。

 あ、サッカーが始まるのでこのへんで失礼します。