Keishi Tanaka

I'm With You -

 ここに何かを書くときは、ちょっと大きな声で言いたいことがあるときです。昔はもっと日記的な使い方をしてたこともあるけど、今は日常的にSNSに書いたり、noteを使ってたりもするので、どうしてもこの場所はたまにってことになってしまいます。けど、ここはここで失くしたくない場所ではあります。自分で少し前にさかのぼって読んで、改めてそう思いました。

 さて、今日の大きな声で言いたいことは何かというと、もちろん「新曲が出ます!」ということ。あと数時間後、8月25日になった瞬間に『I'm With You』がリリースとなります。おめでとう、自分。

 今回は、ちょっと気分を変えたいという思いから、久々にYaffleと打ち合わせをして、『Hello, New Kicks』ぶりに制作を依頼。Nobuaki Tanakaという新たなクリエイターを紹介してもらい、チームTOKAとして仕上げてもらいました。とても気に入ってます。そして、ジャケットはヨッケことYosuke Tsuchidaが制作を担当。ヨッケとはもう15年くらい友達なんですが、ここにきて初めてお願いしました。タイトルを前面に押し出したナイスなアートワークだと思ったので、そのまま落とし込んだTシャツを現在制作中です。9月には通販開始できるかと思うので、お楽しみに。

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 気分を変えたいと言いつつ、それは曲ができた後の話で、曲や歌詞を作ってる時は、今の気持ちを吐き出すような曲を作ろうと思っていたので、結局大きなテーマは前作『AVENUE』の曲たちと近いです。目の前の状況が変わってないので、考えること、言いたいこともまだ一緒なんだなと自分でも感じながら、そこに抗わないで素直に書き連ねました。歌詞を説明しすぎるのはつまらないと思っているのですが、今回の『A SONG FOR YOU Vol.05』では少しその辺にも触れています。少し触れ過ぎたので消そうか迷った文章です。さらに、今回は新たな試みも始めるので、「アソングフォーユー?ってなんだ?」って人も含めて、ぜひ一度チェックしてみてほしいです。

 オフィシャルウェブショップ
 https://keishitanaka.stores.jp/

 そして、まだまだお知らせがありますよ!その気になった時の僕は、いつだって情報量多めです(笑)。今、日々変わるムードのなか、いろんなことを考えた結果、弾き語りのリリースツアー組みました。「焦らずに」と決めたちょうど1年前の気持ちのままでした。なので、新曲『I'm With You」は弾き語りも意識した曲です。すでに何度かライブでも弾き語りましたが、そのバージョンも同時に音源として残しておこうと思ったので、この度、弾き語りの作品を作ることにしました。その名も『UNPLUGGED』。アコギを弾きながら歌ってるだけのシンプルな音。全6曲のライブに近い空気。きっと喜んでもらえると思います。ジャケットはMisato Iwamotoに依頼。岩本くんのイラストは本当に最高なのです。毎回、僕の気分をよく捉えてくれます。それも才能だし、スキルだなと。そして紙ジャケね。もともとはツアーの会場で販売することを考えていましたが、こんな時期だしもちろんたくさんの人に届けたいので通販もやります。ぜひ手元に置いといてください。あ!そうだ!「CDはもう聴けない!」という人のために、盤にダウンロードコードを載せてます。なので、全員買ってください。


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 そして、ライブに関して。

 今日もまたイベントの中止発表がありました。この1週間はその連絡が絶え間なく入ってきました。そして、自分の[I'm With You Tour]の初日、富山編も中止を決めました。これも地元のイベンターと協議した結果です。これら一連の中止や延期の決定に対して、もちろん不満に思うことなんてないし、心から支持しています。決定までに苦しんだ人がいること、残念に思ってくれる人がいることに想いを馳せています。

 同時に、この流れに従いツアーを全てを中止にしようとか、そんな気持ちが無いこともここに書いておきます。ひとつひとつを真剣に考え、決められたルールを全て守った上で、やれることはやります。自分なりに、この状況を想定した上で、規模や内容を考えて組んだツアーです。自分、事務所、スタッフ、会場、そしてお客さんの顔を思い浮かべ、やるリスクとやらないリスクを並べ、今後のツアーについても考えていきます。

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 そもそも、やらないリスクが存在することに問題があると思っています。多少ではなく、死活問題として存在するリスクの話です。昨年の4月頃、1度目の緊急事態宣言のなかで、少し動き出した後に始まるであろう分断が怖いなと思いました。結果それが現実となり、今もなお続いています。やらないリスクが存在する以上、分断は止まらないと思っています。どんな職業でも「やらなきゃ死ぬ」という人がいることは全然大袈裟じゃない。そして、この分断を作ったのは政治だし、止められるのも政治しかない。対策という物理的なこともそうだし、説明やメッセージ、信頼という意味でも。

 選挙に行きましょうね。もうすぐ大きいのがあるんで、今のうちに住民票移したりとか準備をしておいて、初めての人もこの機会に。どこに入れるかは自分で決めたら良いけど、ひっくり返すための1票じゃなくても、好き勝手にさせないための1票が必要だと、僕は思ってます。

 リリース前日の、こんなハッピーな日に、政治の話なんてどうかしてると思う人もいるかもだけど、今の世の中や自分の人生に直結する話なのでしました。必要であれば今後も躊躇なくします。またみんなで歌える場所を諦めるわけにはいかないので。それまで体を健康に、心を健康に、音楽を止めることなく、場所を潰すことなく。我慢をしながら、それぞれの現場のことを考えながら、それでも諦めないってのは結構大変なことだけど、やるしかない。その想いを『I'm With You』に乗せて、このあと8月25日の0時に遠くへ飛ばします。ライブではしばらくは僕1人で歌い続けます。そして、直近のバンドセットは全て中止や延期になってしまったけど、またメンバーと一緒に歌える場所が始まって、いつかはフロア全員で大合唱、よろしくです。

 いろいろ考えてるうちに、そろそろインスタライブでもやろうかなという気持ちになりました。なので、明日8月25日、発売日の21時頃にインスタライブします。まずはそこで、いろいろ会話して、何曲か歌って、それぞれの未来を想像しましょう、お互いに。

 

[NEW KICKS GREENSPIA 2021]、開催中止のお知らせ -

 2021年5月3日、大阪服部緑地野外音楽堂で開催を予定していた[NEW KICKS GREENSPIA 2021]は、中止の決定をしました。直前の決断とお知らせになってしまい、モヤモヤした時間を作ってしまったこと、本当に申し訳なく思っています。すいません。
 
 この日を楽しみに日々を頑張ってた人もいるだろうし、僕もそのひとりで、本当に残念ではありますが、ここは一旦、引くことにしました。そもそも緊急事態宣言にともない、会場の服部緑地野外音楽堂が休館ということで、やろうにもできないという結論なのですが、たとえ会場側がやれたとしても、今回は自分で同じ判断をしていたと思います。「命あるなら音楽にできることがある」という想いは変わってなくて、むしろ変わってないからこそ、です。
 
 医療の現場が少しでも早く落ち着きますように。今はそれを一番に願っています。そしてその後に、またライブの出番がくることを信じています。
 
 今回の[NEW KICKS GREENSPIA 2021]は、その名の通り共同開催として一緒に準備を進めてくれた関西イベンターのGREENSとチケットぴあ、そして共演で誘ったbonobosとDENIMS、アウトドアのイベントとしても楽しめるようにと誘った、CHUMS、OUTPUT LIFE、ランドネ、さらにはまだ発表できていなかったブランドたち、もちろん僕のバンドメンバー、スタッフ、事務所のヒップランドも含め、多くの人と一緒に準備を進めてました。関係者全員に感謝しています。今回はやれなかったけど、次回のことも含め、また連絡します。
 
 覚悟していたとはいえ、さすがにため息混じりの1週間でした。苦しかった。でもここで大きなため息をひとつ吐いて、また次のこと考えます。文化芸術は生きていくために必要です。何もない場所で、無音で何日生活できるでしょう。そこに絵や写真があり、花や本や映画があり、お笑いやスポーツがあり、舞台があり、洋服があり、腹だけではなく心も満たしてくれる食べ物と飲み物があり、心奪われる形や匂いがあり、そして音があるから、僕らは生きていけるはずです。「今は必要ない」という人がいたら、今こそ必要としている人がいることも想像してほしい。そして、必要だと思ったときに無くなっている未来も想像してほしい。そうならないように、絶やさないように今後も僕は音楽を続けます。今回は引きますが、あくまで「今回は」です。
 
 また会いましょう。
 それまで体も心も元気でいてね。
 
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The Smoke Is You Release Tour at Your Home -

 本格的に暑くなり、春が終わったと同時になんだか一区切りのような気分。都知事を決める大事な選挙の投票に行ったあと、なにもする気になれずボーっとしてるうちに夜になり、ちょうど今、選挙結果が速報で流れました。今週末は音楽活動は休憩って感じです。いや、この春はずっと休憩してたんだっけな。今は熊本や鹿児島が心配です。友人たちやその家族の無事は確認できましたが、このあとも油断せず、これ以上被害が出ないように祈るばかり。

 6月11日から先日7月3日までの僕に付き合ってくれたみんなには心から感謝します。[The Smoke Is You Release Tour]の中止を受けて、[The Smoke Is You Release Tour at Your Home]という3ピースセットの配信ライブ&11本のインスタライブを開催しました。なんだかとても有意義な時間の使い方だったなと。配信ライブは妥協なく最高の作品を届けられたかなと思うし、インスタライブも各地の仲間を紹介したり、ツアーに行ってたらここで飯食ってたかなーとか、そんな空想して楽しませてもらいました。参加してくれたみんな、本当にありがとう!下に名前を羅列しておくので、画面見てて気になったDJとかいたらメモってくださいね。みんな最高な仲間です。

【東京】Weekend Garage Tokyo, Junpei Komiyama, Keito Taguchi (LUCKY TAPES), Ryoji Yanagida, Yoshiki Hatada (SOUND ACTION), Daisuke Kitayama (THREE IS A MAGIC NUMBER), Yousuke Hayashi, Yuki Tanzawa, Daisuke Fujii, Tetsuya Yamakawa, Misato Iwamoto, Akiko Toda (GREENS), Daisuke Tsuchiya (JAILHOUSE), Hibiki Takada (HIPLAND MUSIC), Satoshi Miyashita (HIPLAND MUSIC),【大阪】NOON + CAFE,【松山】Double-u studio,【福岡】Kieth Flack, SHOTA-LOW (DJ), YOSUKE (DJ),【米子】MOON & SPOON, YOHEYBOYS (DJ), YUMY (DJ),【四日市】Advantage, OYAZI (DJ), MAYA KOMADA (DJ), Akira Yotsumoto, Chan Keng,【富山】HOTORI, CHIGON (DJ), NAKAO (DJ), YAMARI (DJ), Kazuhiro Bessho,【高崎】WOAL, TAM-ATU (DJ),【山形】SANDINISTA, SHINYA TAKATORI (DJ),【盛岡】Club Change WAVE, Achico (Ropes),【宇都宮】HELLO DOLLY, Masafumi Todaka (Ropes),【名古屋】K.D ハポン ------- and YOU!!

 この散々なニュースが流れまくる世の中において、これだけひとつの音楽活動に全力を注げたのは、間違いなく周りにいる人のおかげです。関わってくれた全員に感謝してます。そして行けなかった街やライブハウスにも。必ず次につなげます。
 

 

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Statement by Keishi Tanaka -

 「焦らずに」と自分に言い聞かせてきた。そこにいる人の目ではなく、カメラの前で空中に漂うなにかを見つめながら歌った。マイクに歌を吹き込み、ラジオやネットに乗せて飛ばしたりもした。とにかく立ち止まらずに音楽を続けよう。そう決めたのは3月3日、Instgramに投稿したひとつのため息がきっかけだった。もらったコメントで目が覚める。それから約4ヶ月。まだ生きている。心はまだ無事だ。

 「焦らずに」と自分に言い聞かせている。焦らずに、やれる場所でやれるライブを計画するところからはじめようと思う。意見を言い合える仲間の店で、全員が少しでも安心して楽しめるように、屋上と窓越しをキーワードに準備を進めている。国や東京都が示すガイドラインを元に注意書きを用意し、全員に目を通してもらう。ただ、その注意書きはルールではなく、強いていうならマナーくらいのものと思ってほしい。楽しむことに必要なのはルールではない。今回はその気になれば全員の顔を覚えられる人数。そうであれば、お互いを感じることで、嫌な思いをせずに同じ空間を共有できるのではないか。僕も、事務所も、店も、お客さんも、一緒にひとつのライブを作る感覚。今回はいつもにも増してその感覚を信じたい。

 「焦らずに」と自分に言い聞かせる生活は、まだしばらく続きそうだ。そのなかで、どのようにライブを取り戻していくのか。今のところ、信じられる人と、少しずつはじめるよりほかない。それが唯一の方法だと思っている。正解はわからない。リスクは残る。それでもいつかはやる。ただそれだけのこと。ゆっくりと、自分のやり方ではじめよう、お互いに。

 その歩みの一歩として、「ROOMS」を開催します。


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ツアー中止、そして新曲「揺れる葉」 -

 今日の昼、6月11日から始まるはずだった11本のツアーの中止を発表しました。

「6月になったら新曲を持って全国をまわる」

 今年に入ってその準備を続けてました。新曲のプロデュースを依頼したKan Sanoくんと共に制作を進め、新曲のタイトルが「The Smoke Is You」に決まり、音を完成させたのが3月中旬。散々なニュースはすでに世界中を覆っていましたが、その時点では6月のツアーに関しては当然諦めてはなかったです。

 それが4月に入り、「夏までライブは難しい」「秋も無理だろうね」「今年は諦めた」など、いろんな人のいろんな意見が聞こえてきて、なんだかずっと頭の中が忙しいというか、落ち着かない日々が続いていました。誘われていたライブが中止になっていくのもそうだけど、やはり自分のリリースツアーの予定があったというのが大きいです。自分のツアーなのに「どうしようかな?」じゃなくて「どうなるんだろう?」という感じで、舵をとれないことへの苛立ちみたいなものもあったなと、今思えば。とはいえ、みんなが苦しいこの状況で嘆く気持ちにもなれず、仲間と新曲を作って発表したり、家での時間を使ってラジオという新しいこと始めてみたりで、割と忙しく過ごしています。自分のためにも創造を続けていたいという感じ。

 5月になり、本格的にツアー開催の協議を重ねました。結論は冒頭にも書きましたが、全日程の中止。今回は延期ではなく中止。普段なら延期という判断をしそうなところですが、次の予定が立てられない今は一度中止にするしかないとのこと。心ではなく頭で理解しました。ただ、ツアー名は変わるかもだけど、どの街にも行けるようになったらまた計画して必ず行きます。いつになるかは言えないけど、また必ず行きます。

 このブログで何を言いたいかというと、ツアー中止の発表のあとで、今以上に暗い気持ちにはなってほしくないなということ。それを自分にも言い聞かせるように、いろんなアイディアをずっと考えていました。現状で思いついているのは5つ。ひとつは今週からnoteを使って始めたラジオ。そこで近況を話したり、みんなの近況を聞いたりできたら良いなと思ってます。
 そして次に、こちらもnote限定で先ほどリリースされた新曲「揺れる葉」です。ツアーの中止が視野に入った頃、自分の動揺もそうだし、楽しみにしてくれていた人にも少なからず与えてしまう動揺を想像して曲を書き始めました。それ以外にも不安が多い今日この頃。誰かの眠れない夜を想像していたら、近くに「おやすみ」という名前で活動している友達がいることを思い出しました。すぐに彼らに連絡すると喜んでくれました。感謝しながら曲を書き、歌詞を書き、ひとりで声を吹き込みました。なるべく今までと変わらない言葉を使って。

 ほかのアイディアについてはまた来週あたりにお知らせします。とにかくこのツアー中止の決定は、ただ全てを諦めただけではないということ。今できることを自分のペースで続けていきます。みんなも無理せず、自分のペースで。

 あ、最後に。「揺れる葉」は新曲ということもあり、noteでは無料配信ではなく販売しています。余談ですが、noteが楽しくなってきているので、ぜひ遊びに来てください。そして一方で「揺れる葉」は多くの人の夜に鳴ってほしい曲でもあるので、YouTubeにもフルであげました。ここだけの話、無料で聴けます。揺れる想い(笑)。とにもかくにも、夜に静かに楽しんで。いい夢みろよ。

noteはこちら
https://note.com/keishitanaka/n/naa19b6c34cdb