Keishi Tanaka

『ROOMS TOUR 2017』を終えて -

普段の僕は、なかなかの面倒くさがり屋で、油断するとダラダラと時間を使ってしまうタイプです。何かやろうと思っても、頭の中で違うことを考えていて、気がついたら別なことをしていたりします。結果、集中して一個ずつやった方が早いのはわかっているのですが、どうもうまくできません。さらには、何かをやりながら別なことをやれるタイプではないので、すぐに手が止まってしまい大変です。この文章を書いている今もそう。締め切りがあるものに取りかかったのですが、ちょっと休憩という名目で、この気まぐれなブログを更新しています。

だけど、ツアー中は結構しっかりとやるべきことをやれてるなぁといつも自分で感心します。「やればできんじゃん!」といつも思います。リズムある生活をして、打ち上げなどのやりたいこともしっかりやって、何かを我慢することなく、毎日高いモチベーションでライブする。それも、もちろん集まってくれるみんながいてのことなので、本当にいつも感謝しています。今回の37本弾き語りカフェツアー『ROOMS』も例に漏れず、です。

今回のツアー、なんでやろうと思ったんだろうと考えることが何度かありまして、もちろん、ライブのMCで言っていたように、バンドセットのライブが多かった時期への反動や、詩集の発売に伴いそのことをしっかりと説明したかったというのはあるんですが、もっと根本的な感情があるなとツアー後半は思っていました。

それはたぶん、知らないことへの憧れのような、そんな感情。

同じように見えても、確実に昨日とは違う空間。そこであえて最初は昨日と同じようにはじめてみよう。そう思っていました。今回はその役を『Crybaby's Girl』という曲にしました。もちろん、どうしても挨拶したあとにその曲へいけないと感じた場合は『Hello』から初めてみたり、時間の都合でみんなが席に着く前に始めなきゃならないときには『Foggy Mountain』の方が着席しやすいかなとか、なんだかんだその場の判断というのは当然ありますが、僕なりのこのツアーの気分を、序盤に『Crybaby's Girl』で提示してみるというところからこのツアーは始めていました。そこから変わっていく空気がその日の空気で、それは県民性とかそういう話ではなくて、僕が放った空気をどうみんなが感じて、どう返してくるかという話。拍手の大きさ、表情、笑い声、なんなら黙るということにもきっと色んな意味があるでしょう。それを感じながらセットリストを組み立てていくのが面白かったです。リクエストコーナーをやろうと思ったのも突然思ったし、カバーが多めになるのも今までの僕ではあまりなかった気分かなと思います。

回数を重ねると、良かった流れみたいなものもあって、それはできるだけ毎回やろうとも思っていました。僕にとっては37本でも、その場のみんなにとっては1回のライブですからね。当然、良いものを見せたいし、何回か来てくれた人にも、その部分が特別な思い出になってくれる気がしてました。最終的に、どんどん最初の方にやってたセットリストに戻っていくような感じも面白かったです。結局、なんでもそういうことなのかなとも思いました。

知らないことを知るためには、まずは自分を知ることですね。

『ROOMS』は、歌っている瞬間以外は気軽な時間と空間をコンセプトにしています。今回も旅自体はだいぶ気軽なものでした。入り時間も決めず、持ち時間も決めず、昼飯や打ち上げも美味しいものを食べ、たまにゲストを呼んで、物販ではみんなとおしゃべりして、とにかくそれが全国で出来るということが財産だなと。小さなカフェツアーだけをやっていたいというタイプの人間ではないとここで宣言もしつつ、やはりたまにはこういうツアーをやめられないなと実感もしています。夏には『TWIN SONGS』に名前を変えて、TGMXさんと2人旅もあります。今回のツアーで行けなかった街にも行きます。

また会いましょう。