Keishi Tanaka

危険の可能性 -

 ライブを軸に生活しているミュージシャンにとって、車の移動は避けては通れない。車酔いがひどい人はバンドマンに向いてないとさえ思う。あの時間が苦でしかないのは可哀想すぎる。車の長距離移動を楽しいものにするコツを、なるべく若いうちにつかむべきである。新幹線、飛行機、フェリー、車、それぞれの移動に良いところがあるので、まずはそれを探す気持ち、かな。
 そして、安全に移動することは絶対で、そのためにできることは惜しまずする。機材車のメンテナンスなど、僕も自分で車を所有しているときは細かくやってもらっていた。これだけ高速道路上にいるのだから当然だ。

 先日、初めてタイヤのバーストを経験し、恐い思いをした。車は事務所の車で、先月定期点検も受けたばかり。バーストしていない他のタイヤを改めて見ても、溝はめちゃめちゃあり、対応してくれたプロの人も、なぜバーストしたのかわからないとのことだった。車を管理している人の名誉のためにも、ここではっきりと言っておきたい。気をつけていても、バーストすることはあるということ。事故の可能性はゼロにはならないということ。「ちゃんとメンテナンスしてないせいだろ!」とすぐに言えてしまう人こそ、「メンテナンスしているから自分は大丈夫!」という傲りを感じる。逆に気をつけてほしい。もう一度言うが、安全のためにできることは惜しまずする。その上で、危険の可能性はゼロではないということを、僕らは全員知っておくべきなのだ。
 書いているうちに思ったが、これは車の運転に限ったことではない。

 最後に、バーストの件で連絡くれた皆さん、ありがとうございました。ご心配をおかけしましたが、全員怪我なく元気です。またライブでお会いしましょう。