Keishi Tanaka

『CLIPS』をこれからもよろしく -

 [CLIPS RELEASE TOUR]が終わった。

 東京、名古屋、大阪で開催した今回のツアーは、リリースパーティーとはいえ、フルアルバムのそれとは少し違う夜になると思っていました。ニューアルバムのリリース直前のこの時期に、ベスト盤の冠がついたワンマンライブ。どういう内容にするべきか、ずっと考えていました。

 まずはセットリスト。実は今回は、ベストアルバム『CLIPS』のDISC1をそのままセットリストにしました。というより、ライブのセットリスト想定して、ベストアルバムを作ったという方が正しい。いろんな作り方があるなか、自分らしいベストアルバムはどういうものかを考えた末に行き着いた選曲。ベストアルバムに意味をもたせる。今回のツアーに来てくれたみんなと一生共有できる1枚であり、今回は行けなかった街や、今回は参加できなかったみんなも、いろんなライブを思い出してこのベスト盤を楽しんでもらえれば嬉しいです。やはり僕にはライブが必要なのだ。

 さらに、アンコールは『BREATH』の曲のみで構成しました。それは未来の話をするような感覚。ちょっとだけ聞いてくれよと語りかけるような時間。それを笑顔で聞いてくれてるフロアを見て、また次に進めると思いました。

 メンバーにも最大限の感謝を。最近ではお馴染みとなっているメンバーに加え、初めてアチコさんをコーラスに迎えた8人編成。あの場にいた人には、そのスペシャルが伝わったかと。新しい風が吹き込む。それは僕にとってとても大切な感覚なのです。そして、あの8人で『CLIPS』の曲をやるということも、今回のツアーの意味そのもの。新しいアルバムをリリースすると新曲中心になるし、それでいいと思う。やっぱり新しい曲をやりたいし、ミュージシャンならそれで最高を更新するべきである。ただ、既発の曲を昔のものとして切り捨てていくのも腑に落ちない。ずっと聴ける曲を作っているつもりだし、僕も歌っていきたい。ならば、そういう日を作れば良い。今のメンバーで、胸を貼って昔の曲をやれることを、誇らしく思いました。

 さあ、今回ばかりは抜け殻になっている暇はない。ニューアルバム『BREATH』の発売がもうすぐそこに迫っています。ライブ会場先行販売で手にした人には一緒に盛り上げてほしいし、5月8日に全国のみんなに届く日を想像すると胸が震えます。みんなが聴いて、僕の音楽は完成。それぞれの感想を聞けるのを、目にできるのを、楽しみにしています。